知ってるつもり

2005年11月10日

『ローマ人の物語』ようやくネロがおくたばりあそばす。

ネロについてはその昔、興味があっていろいろ調べていたりする。
自分好みの景観のために故意にローマに火事を起こして建築しなおしたり
とか、その放火犯とみなしてキリスト教徒を迫害したといった、人口に
膾炙したエピソードについて、「なぜ人口に膾炙したか」という事に
興味があったのである。
そして、キリスト教が(検閲削除)だったからという、実に安直かつ
お約束なオチにたどり着いたと記憶している。

安直ついでだが、始皇帝とネロの類似も面白いと思う。
放火の濡れ衣&キリスト教徒、というキーワードを、焚書坑儒&儒家、
と差し替えればそういう事になる。
キリスト教・儒教とも、後に国教というべき地位に落ち着いているから、
ネロにしろ始皇帝しろ、後世叩かれて当然なのよね。
母親に屈折した感情を持っていたのも似ているかな。
王としての実績はかけ離れているけれど。

そういえば、カリギュラの名は靴の呼称から採ったそうで。
殷の紂王の「紂」には「馬の鞍のひも」という意味があるそうだが、
これの対比もまた、なかなか興味深い。
そして、紂王も必要以上に後世悪く書かれているという印象がある。
紂王を討伐したのは、孔子の理想国家である周。
要するに儒教も(検閲削除)。わはは。

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