ヘブンズ・ドアー

私は、よく本を買う割に、読むペースが遅い。
その為、未読の文庫が部屋にごろごろしている。ざっと見えるだけでも、

　『金瓶梅』（岩波文庫；全10巻）
　『コーラン』（岩波文庫；上巻で止まっていて残2巻）
　『三国志』（ちくま文庫；残7巻、現在進行中）
　『陸軍特別攻撃隊』（文春文庫；上巻で止まっていて残2巻）
　『水滸伝』（講談社文庫；ただし既読につき優先度低）
　『春秋左氏伝』（岩波文庫；ただし別訳既読につき優先度低）

1巻完結モノはそれこそ両手で足りないほどにある。

普通の本屋で買う本は優先度が高い。そして古本は「見つけたら買う」が
デフォルト。そんな有様なのだから当然ではある。
しかし流石に供給が多すぎるな。ほどほどにしないと。

そんな中、『ローマ人の物語』（塩野七生）文庫版が続刊。ギャー！！
そして久しぶりに立ち寄った古本屋で、ネタ本として世間の需要が急増
したためか最近見かけていなかった『MMR』全巻を発見。ギャー！！


今日の残業人狼＠TM人狼隊。14人、占い師。

初日、いつものように最終入村者を占う。村人。
2日目、CO。対抗占いが黒出し。ぐわ、またか。ついこの間の占い時も
いきなり騙りが黒捏造→即吊りで狩人のガードが下がったところを、私が
即食いされたんだよなぁ。
そんな事を思っているとこの黒判定が狩人CO。なぬーーー！！！
聞き入れられず吊り。そして翌朝、当然私が死体に。
霊能の白判定で偽占いは吊られたものの、あとは人狼が蹂躙して完敗。

この狩人、慣れていない人が吊られ防止で慌ててCOした、という訳では
ない。が、吊りを回避できても結局食われてしまうし、翌日に真占いが
確実に食われるという事を考えれば黙って吊られるべきだ、という意見が
出た。というか当然ですわな。

が、この局面。もし狩人が信頼されて、かつ狩人→占いと食われた時、
果たしてそこまで村人にとって不利になるのか。
というわけで、想定される動きを追ってみた。

まず既定路線として、
　2日目：　吊り…グレー　食い…狩人　＝　残11人
　3日目：　吊り…狂人　　食い…占い　＝　残9人
黒判定だったはずの狩人が食われた、ならば霊能判定を待つまでもなく
黒出し占いは偽確定。
偶数進行かつ狩人GJがあり得なくなった以上はPPもありうるから、
この騙り占いが狂人だと推理しても安全策であろう。

さて、ここで問題となるのが、残る白判定の数。
これをカウントしてみると、最大で5人になる。

　・共有1
　・共有2
　・白判定1（2日目）
　・白判定2（3日目）
　・霊能者

霊能もなの？　という意見もあるかも知れないが、2日目の吊りor初日が
霊能でない限り真は存在する。そして占い真贋が見える以上、3日目には
ほぼ確実にCOする。信用していいだろう。となれば残るグレーは4人。
残9人ということは吊り機会が 9>7>5>3 の4回。

…………おや？

そう、この状態になると、グレーローラーで勝利してしまうのである。
人狼がこれを覆すには、霊能を敢えて残して偽扱いするか、占い両偽を
主張するか、のいずれかである。もちろんこれは容易ではない。

一応、2つほど懸念はある。
3日目、もし白判定と共有or霊能者が重なれば白は一人減ってしまう。
同様に、黒を言い当てた場合も白判定が一人減ってしまう。
しかし、3日目の占い先が潜伏共有か霊能、または人狼の場合にしか発生
しないのだからこの懸念は重複しない。ということはどちらに転んでも、
白が一人、最終日まで残る。十分だろう。

つまり、人狼は2日目夜に狩人を食べてはならない、という事になる。
人狼としては、数日後に狩人が（真贋が判らぬまま）吊られる事を考慮
し、霊能を狙い打ちするのが妥当だろうか。

但し、これまで書いてきたのは、あくまで14人で開始した場合である。
12人・11人では吊り回数よりグレー人数が多いため不可能である。
（13人なら可能。要するに、共有の存在が大きい）
　●11人：3日目朝で白3名、残6人＝吊り2回でグレー3名
　●12人：3日目朝で白3名、残7人＝吊り3回でグレー4名
　●13人：3日目朝で白5名、残8人＝吊り3回でグレー3名
15人以上になると、狐という厄介な要素が絡んでくるから一概には
言えない。（というかめんどいので詳細はパス）

今回の村の話に戻す。
結局、狩人は村人から信用されず、吊られてしまった。
そして占い食い。この日の判定と合わせ、2名の白を失った事になる。

共有誤爆のリスクがある分、14人村の開幕黒判定は信用されやすい。
そしてカウンターCOという行為自体、セオリーに甚だしく反している
以上、狩人COが疑われたのは当然であった。
なにせ、占いが偽と判っている私でさえ、当初「狂人誤爆？」と思って
しまったくらいである。況や無職村人をや。

その疑念を吹き飛ばす…というより、仮に人狼でも生かしておいても
損はない、と村人に思わせるだけの説得が出来なかったのは痛恨だった。
個人的には、具体的な方針を出せれば良かったのではないかと思う。
……といって、時間が短いので実際はかなり難しいのだけれど。

私的な結論は、
　「狩人COの是非はともかく、COしちゃったものは仕方がない」
よってこの日はグレラン推奨、です。

とはいえ、上記の通りこの黒判定は信頼度はやや高かった。
それに、もしこの狩人が本当に人狼で、かつキープした場合、人狼は
それ相応のシナリオを組んでくるはず。村人としてはこの疑懼があった
わけです。
ジレンマですなぁ。まぁ人狼ってそういうゲームですけどネ。