天の川の太陽
2005年5月26日いまさらながら『妖怪』(司馬遼太郎)読了。
日野富子はイマイチマイナーな存在だと思う。
大河ドラマ『花の乱』はそのへんを狙って作られた、としたら大したもの
だけれど、何せキャスティングに邪推の余地がありすぎるのよね。
おかげでツタヤにある総集編は手に取る気にもなれなかったり。
そういえば先日、「淀殿は傾国の美女」とかいう話題をどこかで見た。
傾国、というのは、あくまで「か弱きオンナ」として存在し、その為に
時の権力者がふぬけたり、戦争が起こるor勝敗が決したりするような
生き物を指す、と私の中で定義している。
(現代の美人に対する単純な形容であればこの限りではないけれど)
小説世界ではそれなりに上記のイメージに合わせたものが多いものの、
結局は世継ぎが生まれて権力に執着しただけという面が大きいと認識。
よって、仮に淀殿が絶世の美女であっても「傾国」から除外したい。
今回の日野富子もまたしかり。
私的にはクレオパトラもぎりぎり及第点いうレベル。
ヘレネと楊貴妃は傾国として許容。
昔、速水っちと「日本史上、傾国は居るか」と話したことがあった。
この時は確か、匂当内侍くらいしか居ないんじゃないか、という所で
終わったと記憶している。
今にして思えば、額田王もそうかもしれない。が、私には小説(井上靖)
の存在が大きくて、正常な判断が出来そうにない。
といって、匂当内侍にしても、「太平記」という*小説*のイメージが
強いのだけれども。
要するに、単なる知識不足って事ね。
なお、一部の人にはその耳にタコが出来かねないほど主張していますが、
小 野 小 町 は 論 外
アホな男が1人死んだくらいで何を吹かしよるかと。
(しかも完全にフィクションだし)
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