山は死にますかそうですか。
2005年5月11日『二百三高地』前半を鑑賞。
人の命の虫ケラっぷりが素晴らしい。
純然無垢の殺戮システム、ってのはある意味で文明の粋でありますな。
ばばんばばんばんばん♪(銃声)
伊地知幸介は世間の乃木贔屓のおかげで必要以上に叩かれている、と
考えてしまうのは私だけではないと思う。
昨日の宿題である、開幕人柱の件のはしりがき。
利点は能力者を吊らずに済む事、欠点は人狼etc.を吊れない事。
これが人柱に関する一般的な見解。
だけど開幕時の場合、人狼の人数が潜伏能力者の数を下回る事は稀だ、
という事が忘れられがちだと思う。例えば10人以下の場合、
8人 潜伏:占い1、人狼1〜2
9人 潜伏:占い1・霊能1、人狼2
10人 潜伏:占い1・霊能1、人狼2・狂人1
という事は、ごく単純に見て、グレランに賭けた方が勝利に近づく筈。
11人以上だと狩人が居る代わりに、まず間違いなく占い師がCOする
から、例え騙りが出たとしても、
11人 潜伏:霊能1・狩人1、人狼2(or人狼1・狂人1)
12人 潜伏:霊能1・狩人1、人狼2(or人狼1・狂人1)
となり、やっぱり不利にはならない。
他に看過できないのは、初日犠牲者が能力者の可能性である。つまり、
潜伏能力者の期待数は、常に本来の能力者数より少ないという事だ。
例:9人開始の場合、初日犠牲者が能力者になる確率は2/7。
よって潜伏能力者の期待数は、(1*2/7)+(2*5/7)、
つまり2人ではなく12/7=約1.7人となる。
13人以上で潜伏共有者が居る場合、初めて人狼側の人数が下回る事が
あり得る。また、妖狐や3匹目の人狼が加わって来ると、CO状況により
色々と変わる事が予想される。が、有利不利は数えれば済む話。
もう一つ人柱が不利な点として(かなり主観的な好みが入っているが)、
人柱吊りの方向で村論が固まった場合、投票結果を参考に出来ないという
事がある。
但し、人柱希望者が勝手に立候補しても、村全体がその方向で一致せず、
票が割れさえすれば、この欠点は軽減されるのでさほど重要ではない。
一方で、グレランが人柱戦術より明らかに分が悪くなるケースもある。
それは、人狼が「特に何事もなくグレランになったらxxx吊ろう」
といった風な取り決めを事前にしていた場合。こうなると、人狼の票が
確実に村人側1人に集まるわけだから、村人側が吊られる可能性が高く
なる。という事は当然、能力者を吊る可能性も高くなる。
但し、安易な組織票は必然性が無くなる。人狼側は投票理由の正当化に
苦しむ事になるだろう。従って、人狼側がよほど巧くやらない限り、
村人側の推理・追求次第で中盤以降に挽回出来るという認識。
というわけで結論。
役職者の数をかぞえれば、グレラン・人柱の有利不利は概ね判断出来る。
明らかにグレラン不利な状況(しかも滅多にない)であればともかく、
基本的に開幕人柱は避けた方が良いのではないかと。
最後に、ここまで読んだ
以上の3点を明記しておきます。
・言うまでもないですが、ここに書いたのは、私見である事はもちろん、
逆用も出来ますし、例外も生じるでしょうから、絶対的なものには
なり得ません。
というかたぶんどこかで考慮漏れがあります。だれか指摘して。
・人狼と他の役職者を等価に見る、という前提がないと、最初に述べた
有利不利云々は根底から崩壊します。
私は基本的にほぼ等価と考えていますが、ケースバイケースで重要度が
変わる事もあると思います。そういった場合なら人柱戦術も取り得る
でしょう。(どんなケースがあるか、はパッと思いつかないのですが)
・妖狐対策の人柱戦術はまったくベクトルの違う話です。
…まぁどうせこの程度の事なら誰でも思いつくだろうけどネ。
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